ちゅうそん看護師のつぶやき&勉強ノート

日々のつぶやきや勉強したことを書いていきます。

カルチコールと塩化カルシウムの違い

昨日は久しぶりに高カリウム血症で徐脈になっている患者さんをみて、塩化カルシウム注2%を生食50mlに混ぜて使用しました。

思わず先生に、カルチコールとかいきますか?

って聞いていたのですが、救急カートに入っているのは、塩化カルシウム注2%20ml。

 

以前の病院では、カルチコール注射液8.5%10mlを2Aivすることが多かったのですが、このカルチコールと塩化カルシウムって同じなんでしょうか。違うのでしょうか。

調べてみました。

【カルチコール8.5%10ml】

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グルコン酸カルシウム水和物として,通常成人0.4~2.0g(本剤 4.7~23.5mL=カルシウムとして1.83~9.17mEq)を8.5w/v% (0.39mEq/mL)液として,1日1回静脈内に緩徐に(カルシウ ムとして毎分0.68~1.36mEq=本剤毎分1.7~3.5mL)注射する。

 

塩化カルシウム注2%20ml】

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塩化カルシウム水和物として、通常成人0.4~1.0g(カルシ ウムとして7.2~18mEq:本剤20~50mL)を2%(0.36mEq/mL) 液として、1日1回静脈内に緩徐に(カルシウムとして毎 分0.68~1.36mEq:本剤20mLあたり5~10分間)注射する。

 

下線部のように、1ml当たりどれだけカルシウムが入っているかはわずかに違うようです。

カルチコール8.5%は、0.39mEq/ml。塩化カルシウム注2%は、0.36mEq/mlですね。

実際の投与量のカルチコール20mlと塩化カルシウム20mlも計算して比較してみました。

 

カルチコール8.5%20ml:グルコン酸カルシウム水和物として、通常成人1.7g(本剤20ml=カルシウムとして7.79mEq)を8.5w/v% (0.39mEq/mL)液として投与。

塩化カルシウム注2%20ml:塩化カルシウム水和物として、通常成人0.4g(カルシウムとして7.2mEq:本剤20ml)を2%(0.36mEq/mL) 液として投与。

 

調べた結果、カルチコール8.5%20mlの方が0.59mEq分だけわずかにカルシウムが多いことがわかりました。一方で、使用する目的は大きく異ならないこともわかりました。

 

これから先生に聞くときは、塩カルいきますか?に変更になりそうです。

病院が変わると、薬の製品名が異なるため薬の呼び方が変わるんですね。

例えば、ドパミンは以前はプレドパで、今のところは塩ドパです。

これからも注意していかないとなー。